『ブックトーク』があるというので見学に行って来ました!

グループホームというのは認知症の方専門の少人数ケアの老人ホームです。
、、、、というような知識しかない私は認知症のことを専門に学んだ職員さんがケアをしてくださるのだろうなぁ、とぼんやりと思っていました。
石川先生から、弊社のプレタ介護えぷろんシリーズは『認知症現場にこそ必要なの!』とお声掛け頂いてから
光栄にも商品開発をご一緒させてもらっているのですが、
認知症ケアに対する知識と理解をもっと深めるために今回のイベントに誘っていただきました。
『ブックトーク』とは入居者さんへの「本の紹介」なのですが、
絵や写真が主体の本を昔懐かしい紙芝居と共に紹介していきます。
今月のテーマは「もみじ」。
語り手の方の元には もみじの写真集や、もみじの絵がある子供向けの絵本など数種類がありました。
季節的にもお部屋は秋の飾り付けなのでもみじを思わせるディスプレイもちらほら。
広めのフロアのテーブルに思い思いに座ってもらいアットホームな雰囲気の中
紙芝居の準備ができました。
はじまりは昔ながらの小さな太鼓をドンドンと鳴らし、
皆さんの幼い頃の紙芝居やさんのようです。
そしてもみじがでてくる物語の合間に次々に秋の歌を合唱します。
「もみじ」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」etc、、、歌詞カードがなくても皆さん大きな声で唄います。
紙芝居の中に出てくる景色やら食べ物やら、いろんな秋のキーワードでたくさん会話をしながらお話が進んでいきます。
最初は固い表情で怒ったような入居者さんも、ずっと俯いて寝ていらっしゃるような方も、
身体のどこかでリズムを刻んだり、、。
広めのお部屋にバラバラに座りながらも皆さんは語り手さんや紙芝居に集中しています。

紙芝居が終わったら、語り手さんの手元にある様々なもみじの本の紹介です。
一冊ずつ、中身を見せながら皆さんの興味を引き出します。
そして、、おやつの時間です。
なんと もみじまんじゅうと綺麗なもみじをかたどった干菓子です。
おのおの配られたお菓子を眺めたり触ったりしながらスタッフさんとお話。
昔の話や今の話。
そして先程の秋の本も皆さんのお手元に。
お菓子をいただきながら本をめくりながらのおやつタイム。
先程まで怒ってらっしゃった方は、語り手さんの問いかけに少し笑顔で頷いてます。
俯いて眠ってらっしゃるように見えた方は、顔を上げて本に手を添え始めました。
「このブックトークはここからが始まりなのよ」
石川先生がおっしゃいました。
これから、ひと月間 もみじの本を入居者さんの手に届くところに置いて
いつでも見ていただけるように。
そしてことあるごとにもみじの話や秋の話を楽しめるように。
おひとりおひとりのご自分の意志で楽しめるように。
私の父が認知症になってしまい少しずつ言葉がなくなりやがて笑顔もなくなっていった時、
私達家族は何とか父の言葉や笑顔を引き出そうと、昔好きだった浪曲のカセットを聞かせたり、
昔の写真を見せたりしました。
少しでも反応があると、固くなってしまった脳みその奥の心のスイッチを押せたようで本当に嬉しかった。
そうなのね。
認知症ケアって、そういうことなのね。
少しだけ、、ほんの少しだけかもしれないけど、理解ができた気がしました。
あの時の私達がガムシャラに父の「スイッチ」を探したように
ここでは入居者さんの「スイッチ」が自然と入る仕掛けをたくさん用意してくださるのね。
だんだんと認知機能が失われていく中で、少しでもご自分自身でいられるように。
「もみじにまつわるオヤツを戴く時に、秋を連想させるエプロンがあったら絶対いいよねぇ〜!」
「ほんとほんと!!」
そんな風にスイッチONのお手伝いに笑顔音のエプロンを使ってもらえたら、
こんな嬉しいことはありませんヽ(≧∀≦)ノヽ(≧∀≦)ノ

まだまだまだまだ、できること有りそうです!
幸せのお手伝い!!
がんばるぞーーー!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

来年のお花見の季節にはこんな桜の柄のエプロンで、、。
シニア向けサポートモード・プレタ介護えぷろんの 笑顔音〜えがおん〜
http://www.egaon-happy.com/
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